米アップルで薄型スマートフォン「iPhone Air」の開発中枢を担った工業デザイナー、アビドゥル・チョウドゥリー氏が同社を去ったことが明らかになった。製品発表映像にも登場し、デザイン部門の次世代リーダーとして注目を集めていた同氏だが、今後は人工知能(AI)関連のスタートアップ企業へ転身するという。
揺れるデザイン部門とiPhone Airの行方
事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところによると、社内でもこのニュースは波紋を広げているようだ。チョウドゥリー氏は2019年、著名デザイナーのジョニー・アイブ氏が去るのと入れ替わるように入社。以来6年以上にわたり、デザインのみならずマーケティング戦略でも中心的な役割を果たしてきた。昨年のイベントでは、iPhone Airの製造工程を紹介する映像にメインで起用されるなど、その存在感は際立っていた。
今回の退社はiPhone Airの販売動向とは無関係とされるものの、同モデルはデザイン面での高評価に対し、実際の販売実績は期待を下回ったと伝えられている。ブルームバーグの報道によれば、第2世代モデルの登場は2027年になる見通しだ。
アップルのデザインチーム再編はこれだけに留まらない。製品開発の中核である同部門を統括していたジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)も先週退社しており、ティム・クックCEO直轄の新体制下で、組織の模索が続いている。
2026年現在、中古モデルの「境界線」はどこか
開発現場が過渡期を迎える一方で、ユーザーにとって切実なのは「今、どのiPhoneを選ぶべきか」という問題だ。2026年現在、最新のiOS 26やアプリはリソースを大量に消費するため、古いモデルでは動作に限界が見え始めている。iPhone 11や12もアップデート対象ではあるが、日常的なタスクですらストレスを感じる場面が増えてくるだろう。
コストを抑えて中古や旧型モデルを検討する場合、実用的な最低ラインは「iPhone 14 Pro」となる。2022年秋の発売モデルではあるが、A16チップと6GBのRAMを搭載しており、iOS 26環境下でもスムーズな動作を維持できるからだ。最新の「Apple Intelligence」の一部機能には非対応だが、Dynamic IslandやProMotionディスプレイ、高品質なカメラシステムなど、ハードウェアの仕様は現代の基準でも十分に通用する。今後3年程度はソフトウェアサポートも継続される見込みだ。
新品なら「iPhone 16e」が有力な選択肢
もし新品にこだわるのであれば、廉価モデルの「iPhone 16e」が最もバランスの取れた選択肢と言える。最大の強みは、上位機種と同じ「A18チップ」と8GBのRAMを搭載している点だ。これにより、文章作成ツールやGenmojiといったApple Intelligenceの全機能が利用可能となり、処理能力の面ではiPhone 14 Proをも凌ぐ。
USB-Cポートの採用により周辺機器の利便性が向上しているほか、今後5年間のアップデートが期待できるため、長期的に見ればコストパフォーマンスは非常に高い。ただし、599ドル(128GBモデル)という価格を実現するために、MagSafe機構や背面の超広角レンズ、Dynamic Islandといった機能が省略されている点には妥協が必要だ。
組織再編が進むアップルだが、製品サイクルは止まらない。2026年春には、より高速なチップとDynamic Islandを搭載した「iPhone 17e」の発表も噂されている。急ぎでなければ、春の新モデル発表を待ってから判断を下すのも賢明な戦略かもしれない。