レーザーとダイヤモンドを使って飛行中のドローンを充電し続ける新技術

スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)によって設立されたレイクダイヤモンド社は、人工ダイヤモンドを使って飛行中のドローンに電力を供給する技術を開発していると発表しました。

 

人工ダイヤモンドを使えば、例え距離が離れていても、ドローン表面に設置された光起電力セルに強力なレーザーで電力を供給することができます。レイクダイヤモンド社によると、このレーザーによる人体への悪影響はありません。同社はこの技術を人工衛星への送電、またデータの送信にも使っています。同社が使用するダイヤモンドは自然のものではなく、研究室で人工的に作られたものです。

 

「他社が開発している技術は、ほとんどが軍事利用を目的としていて、非常に強い威力のレーザーを採用しています。これは人体に危険をもたらします」と同社CEOのPascal Gallo氏は述べています。

 

レイクダイヤモンド社は、他社とは正反対の策を選びました。小さな四角形の人工ダイヤモンドを光学部品として使うことで、低出力のダイオードが発する光線を高品質のレーザービームに変換することが可能になります。同社のシステムによるレーザービームの波長は1.5µmで、安全なだけでなく、威力を損なうことなく離れた距離にある対象まで届くのが特徴です。数百メートル先まで届く場合もあるといいます。

 

同社でこの技術を担当しているNicolas Malpiece氏は、「この技術があれば、より大きな電力を必要とする、大きいサイズのドローンも充電できる」と語ります。

 

このドローン自動充電システムには、いくつかの課題が残されています。例えば、ドローンが障害物の後ろを飛行して、レーザービームによる送電が届かない場合はどうなるのか、といったことです。この問題に対しては、小さな予備バッテリーを取り付ける、レーザービームが届く範囲外に出ないようにプログラムする、などの対策案が検討されています。

 

この開発は他分野への応用も期待されており、Swiss Space Officeは2018年11月1日から2年間に渡って支援を行うと発表しています。

(画像引用:https://dronedj.com/2018/11/07/charging-drone-lasers-diamonds/)

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