ドローンでパンを提供 大寒波で交通網がマヒしたアイルランドで

2018年2月末、大寒波に襲われたアイルランドでの出来事です。交通網が麻痺し、スーパーへのパンの仕入れが滞ってしまったため、市民は数日の間、パンのない生活を余儀なくされました。

そんな中、市民の1人が、パンをドローンで近隣の人々に届けるという心温まるサービスを行い、フェイスブック上で話題になりました。パンを届ける場面を撮影したショートムービーは、再生回数が1.6万回にも上りました。

ショートムービー

2月末から3月の初頭にかけて、アメリカの東海岸には冬の嵐「ライリー」が襲来しました。ボストンなどの大都市を含む多くの場所で大雪となり、住民に影響が出たのです。

このような嵐を伴う冬の大寒波が訪れる時、気温は超低温となります。人々は、この大寒波を「ボム・サイクロン」また「野獣」と呼びます。

アメリカ東海岸に訪れる寒波は、アイルランドにも影響を及ぼします。通常、大雪に見舞われるため、人々はあらかじめ水を確保したり、食料を蓄えたりします。

ライリーの影響で大雪となったことにより、アイルランドのスーパーマーケットではパンが不足し始めました。パンを主食とするアイルランドの人たちにとって、パン不足に陥ることは深刻な問題です。

アイルランド、クレア州の住人の1人であるパトリック・ムンゴヴァン氏は、フェイスブックに動画をアップロードし、「私の家から半径3マイルの距離に住んでいる人であれば、必要ならパンをお届けします!」と投稿しました。

アップロードされた動画は、パトリック氏の妹に実際にドローンでパンを届けたときの様子を撮影したものです。ドローンカメラから見えるのは一面の銀世界で、高解像度の映像には素敵なBGMが流れます。

フェイスブック上の投稿には多くの住民からの反応があり、パトリック氏の妹以外にも、複数の人がドローンによるパンのデリバリーサービスを利用しました。

アメリカやヨーロッパ諸国では、法律によるドローンの規制化が進んでいる一方で、ドローンを利用したデリバリーサービスも試みられています。

オーストラリアの首都郊外では、すでにドローンを利用したメキシカン料理の出前サービスも出てきており、実用化は近いようです。

パトリック氏の善行により、アイルランドの多くの市民は、緊急時や非常時にドローンが役立つ事を理解しました。ドローンに関するネガティブな情報も飛び交う中で、こういった心温まるニュースはひときわ目立つものです。

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