州の環境保護団体がアイスジャムを監視するドローン導入

2018年1月下旬、ニューヨーク北部のオナイダ湖付近で、アイスジャムという現象が起こり、州の環境保護団体が対応に追われました。アイスジャムは、気温の急激な変化により、河川で起こる現象で、場合によっては大きな被害をもたらします。

アイスジャムのメカニズムは、比較的シンプルです。

まず、気温が下がり、河川の表面が凍結します。その後、気温が上昇し、割れた氷が川の流れで下流域まで流されます。下流域にも大量の氷が存在するため、河口付近の地域では氷の渋滞が起こるのです。特に河川が曲がりくねっていると、氷が停滞しやすく、アイスジャムが起こります。

ニューヨーク北部のオナイダ湖沿岸の街、シルバン・ビーチで、まさに大規模なアイスジャムが起こり、一部の家屋は被害を受けました。

2018年、アメリカは全国的に記録的な寒波に襲われ、ニューヨーク北部の河川も凍結しました。その後、1月下旬には気温が徐々に上がり、アイスジャム現象が起こったのです。

アイスジャムが起こると、川の水が河口付近まで流れなくなり、河川の氾濫が起こります。実際、シルバン・ビーチの地域に住む住人たちは、川の氾濫による洪水のため、一時的に避難を余儀なくされました。ニューヨーク州知事であるアンドリュー・クオモ氏は、アイスジャム対策のため、監視活動を開始しました。

シルバン・ビーチの住人の一人、メーガン・ブラック氏は、「このアイスジャムは私が今まで見た中で最悪だ。5年前にもアイスジャムは起こったが、家屋に被害が及ぶほどではなかった」と述べました。

州の関係者らは、ドローンを利用して氷の挙動やアイスジャムの規模を監視し、対策に当たりました。ドローンによって、

・河川のどれくらいの範囲でアイスジャムが起こっているか
・河川の水が流れているか、滞っているか

などを詳しく調べる事ができます。

シルバン・ビーチの河川は、非常に特殊な形状をしており、曲がりくねっています。また、幅も不規則であるため、氷が流れにくく、アイスジャムが起こりやすい川です。

海外では、ドローンを土砂崩れの復旧に用いた例もあり、アイスジャムのような自然災害にも応用できる可能性があります。ドローン空撮で3Dマッピングを行い、地形を分析して被害規模を測定し、復旧工事に役立てられるのです。

現在、シルバン・ビーチにおけるアイスジャムの被害では、監視用としてドローンが用いられていますが、今後、更にドローンが応用されると考えられます。

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