ドローンで運ぶ「血液Uber」がアフリカの救急医療を変える

米国シリコンバレーのロボティクス企業Zipline社がルワンダ共和国保健省と共同で行っている血液製剤輸送サービスは「血液Uber(Uber for blood)」の愛称で知られ、これまで4時間かかっていた輸送時間を30分に短縮しました。

2017年、同サービスによって5,500以上の血液製剤が送り届けられました。ルワンダでこれほど迅速な救急医療が導入されたのは初めてのことでした。

空を飛び交う飛行機群とドローンとのトラブルを避けるためにも、厳格化する法規制によって、ドローン配送の商用化は先進諸国においてはいまだテスト段階です。

一方ルワンダでは、Ziplineによって東部の拠点から12の地域病院へ血液製剤を提供しています。各病院あたり約50万人をカバーしています。

ドローンによる迅速な血液輸送は、妊産婦の死亡、子供に多く見られるマラリア誘発性貧血の減少の助けになっています。また、腐敗しやすい血液製剤の廃棄を減少させることにもつながります。

現在Ziplineは、世界最大ドローン輸送網を構築するため、タンザニア政府と協力する予定です。CEOであるケラー・リナウド氏は、東アフリカがドローン物流の最先端地域になると語っています。

リナウド氏は続けて「世界の大手テクノロジー企業は、ドローン物流網をどうやって実現するか未だ模索中だ。しかし、ドローンで医療アクセスを拡大し、命を守る国家的事業を行えば何が起きるのか、ルワンダの例を見れば一目瞭然である」と強調しました。

2018年はタンザニアの4つの拠点で1,000以上の病院を対象に、輸血用品、HIV治療薬、抗マラリア薬、縫合糸、UVチューブなどのさまざまな医療製品を提供することを目指しています。

ルワンダでは、対象病院の医師やスタッフが血液を必要とする際、WhatsAppメッセージやZiplineの注文サイトを通して発注します。拠点では、ドローンの出発とともに確認メッセージを送信します。

ドローンは最高速度96キロで診療所へ向かい、到着1分前になると、医師へ向けてメッセージを発信します。目的地に到着すると、パラシュートを取り付けたパッケージを専用のゾーンに投下し、拠点へ戻ります。

ルワンダでは、基本インフラ、道路、保健センターの整備が十分に整っていないのにも関わらず、当局がハイテク事業に投資した理由を疑問視する向きもあります。なお、Ziplineと政府は今計画に関わる予算を公表していません。

ルワンダ保健省広報官は「保健省とバイオメディカルセンターは、このような革新的技術を使用して、血液輸送時間を短縮出来たことを大変光栄に思う」と発言しています。

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