エバーグレーズ国立公園のニシキヘビ駆除にドローンをテスト導入

米国フロリダ州マイアミ、エバーグレーズ国立公園では外来種ビルマニシキヘビが繁殖を続け、生態系への影響が問題視されています。同公園に生息しているヘビの大部分は、飼育されていたものが逃げ出したか、捨てられたものです。

駆除担当のスネークハンターは、広大な草原や湿地の中で巧妙に擬態するヘビを駆除することに苦労していましたが、この度新たな武器・ドローンが導入されました。

2017年12月、ベテランのスネークハンター、ビル・ブースとサーモグラファーのバート・ブルーニは、マイアミのドローン関連企業VolAero社協力の元、赤外線サーマルトラッキングドローンを使ってニシキヘビの捜索テストを行いました。

2人はテスト走行を成功させ、ハンターが夜間でもヘビを安全に追跡できるようになれば、公園の自然環境管理に革命が起きると語りました。

エバーグレーズ国立公園のニシキヘビは、1992年のハリケーン・アンドリューの被害による繁殖施設の倒壊や、ペット飼い主による放棄などの理由で増え始め、捕食者がいない環境の中、爆発的にその数を増やしました。

2017年現在その生息数は10万匹を超えるとされ、元々生息していた動物たちの約9割がニシキヘビによって殺されたと推定されています。

近年はフロリダ州がスポンサーとなって、ニシキヘビの狩猟が行われています。ハンターには時給8ドル10セント(1日最大8時間)と、4フィート以上のヘビを狩ったボーナス50ドル(それ以上は1フィートごとに25ドル)、卵を持ったヘビを1匹狩ったボーナス200ドルが支給されます。

しかし、ブース氏は、この収入はフルタイムの仕事としては不十分だと語ります。収入は基本的に狩猟の移動に伴う燃料コストで消えてしまうとのことです。

その結果、ハンターの多くはアルバイトを兼務していて、大量に生息するニシキヘビの数を減らすことを困難にしています。だからこそ、特に夜間にヘビを見つけるのを助けるツールが非常に役立つかもしれないとブース氏は言います。

ヘビは変温動物にもかかわらず、卵を体内に保持しているときには熱を発しています。ドローンに搭載されたサーモグラフィーがその熱をとらえ、ヘビを追跡する間、ハンターがヘビをしとめるという手順です。

1匹のヘビが100〜120個の卵を持ち、そのうちの77%が生存して繁殖することを考えると、サーマルイメージングによる狩猟は​​非常に効率的な方法だといえます。

また、この方法ならばハンターはより安全に、また長時間ヘビを追えるため、さらなる生産性向上が期待できます。

運用資金の問題など課題もありますが、ドローンによるニシキヘビ追跡が本格導入されれば、エバーグレーズ国立公園の生態系回復の大きな助けとなることでしょう。

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