ドローンに使われる周波数技術の基礎を発明した女優、ヘディ・ラマー


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先日はドローンの周波数の混信と複数飛行についての文章を書いたが(参照「ドローンは複数飛行させていい?周波数と混信の話」)、今回は基礎的な通信技術の発明特許とある女優の話をしたい。この女優がいなければ、今日のドローンはなかったのかもしれない。

第二次世界大戦中、ある女性は、魚雷の無線誘導システムが頻繁に敵国側の通信妨害を受けて失敗――つまりは無力化した――ことを知った。

ここからヒントを得て、知人で作曲家であったジョージ・アンタイルとともに、周波数を随時切り替える方式を発明したのである。1942年のことだ。

これが現在「周波数ホッピング方式」と呼ばれる技術の先駆けで、この原理はGPS、Bluetooth、携帯電話、Wi-Fiなどに活かされている。もちろん、ドローンにも欠かせない技術である。

さて、この発明をした聡明な彼女が、女優ヘディ・ラマーだ。

オーストリアに生まれたラマーは1930年に女優としてスタートし、1933年『春の調べ』ではヌードシーンを披露して話題を呼ぶ。その後ハリウッドデビューを果たしてアメリカ国籍を取得し、「もっとも美しい女性」という名声を得た。

現在ドローンを手軽に飛ばせるのは彼女の発明があってこそだが、この素晴らしい技術は1940年代には無視されていた。これを女優が生み出したアイデアだから軽んじられたのだ、などと言う人もある。

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